ひとりごと
実は、サロンの名前「あかり」には
もうひとつ別のお話があります。
「あかり」
私の幼稚園からの親友の名前をいただきました。
彼女とは本当に不思議な縁がありました。
幼稚園ではたった1ヶ月しか一緒にいられませんでした。あかりちゃんのおうちの都合で、入園してすぐにタイへ引っ越してしまったのです。なんとそれから2年後のある日。
私はあかりが日本に帰ってくる夢を見ました。
「お母さん、あかりが日本に戻ってくるよ!」
「え?たしかあかりちゃんはタイに行っているからそんなことはないはずよ。」
たしかにそうです。
タイにいるのです。特に連絡を取り合っていたわけではありません。
でも実はそのころあかりの一家はちゃんと日本に戻ってきていたのです。
(後日知ったのですが・・・・)
それから数年後、とある私立中学を受験した私。
なんとあかりも同じ中学を受験。
しかし試験当日、会場でちらりと見かけただけで
お互いに合格するかも分からない状況。
うかつに声もかけられない・・・・・。
翌日、母とドキドキしながら合格発表に向かいました。
「あ、あった!」
「うそ」
「うそじゃない。本当よ♪」
当時、度近眼の私は自力では受験番号を探すこともできず
(めがねはかけていたのですが、勇気もでなくて)
母に手を握られながら呆然。。。。
「キャー!やったぁ!あったぁ!!」
そんな時ようやくあかりに再会!
「どうだった?」
「うん。合格だった」
「やったね」
「実はあたしも」
二人は8年ぶりの再会を果たしたのです。
そして。
なんとその後二人は同じクラス、
同じ部活に所属し仲良く学生時代を送りました。
そして卒業。
進路は別々。
彼女は医師の道を目指し、私は管理栄養士を。
成人式では、お互い慣れない着物姿で家族で食事を共にし。
私の就職先である鎌倉のオンボロ寮にも、あかりは泊まりにきてくれました。
そんな楽しい未来が永遠に続くはずでした。
しかし。。。
彼女はある朝突然天国へ行ってしまいました。
研修医だったあかりは全身全力で仕事、勉強に打ち込んだのでしょう。
何があったのか私には何もわかりません。
あのときの時間がとまった感覚を、私は一生忘れることができません。
いつもニコニコ笑いながら美味しそうにご飯を食べる人、
決して人の悪口も言わず、ただ黙々とやるべきことをやる人、
みんなに愛されているあんないい人を、
どうして神様はこんなにも早く天国に連れて行ってしまうのだろう。。。。
とある本の中で
「神様は時に無常ということを教えるために、
みなに愛されるすばらしい人間を早目に天に召されることがある」
という言葉に出会いました。
無常。。。
常ならず。
いつも同じではありえない。
人生は毎日変化していく。
そうなんですよね。
だから毎日精一杯、全力でできることを、
ただひたすら一生懸命やりながら生きていくことが
残された私の使命なんだと思いました。
すこし重たい話になってしまいました。
ごめんなさい。
でもこれが私の大好きな、親友あかりとの出会いのお話です。
あかりのことを思い出すたびに、
私はあかりの分まで精一生きるんだって心に誓います。
そして、いつか、
わたしが子供を生む日がきたら、うまれてくるその子に
「あかり」
という名前をつけようと決めていました。
残念ながら、子供を授かる人生ではありませんでしたが、
そのかわり、私が生まれて初めて自分の力で生み出したサロン、
名前はもうこれしかない!と決めました。
「あかりサロン」
これからきっとみんなに愛していただけるサロンになることでしょう。
どうぞみなさまよろしくお願いいたします。
かな